この症状について
ハンマートウ、マレットトウ、クロートウは、それぞれ足ゆびの変形のことを言い、合わせて屈趾症という疾患になります。
変形の起こっている関節の部位で呼び名が変わります。屈趾症は単独で発症する場合もありますが、外反母趾などに合併して複数の足ゆびに発症することが多いです。
この疾患の原因と状態の説明
変形の原因としては、
・ハイヒールや足に合っていない靴を長期間履いていたことによるため
・糖尿病による末梢神経障害で足ゆびの筋力バランスが不良になったため
・足ゆびのけがによるもの
・脳梗塞後の神経麻痺のため足ゆびの筋力バランスが不良になったためなどがあります。
この疾患の症状と診断
いずれの変形の場合も、最初は指を押して真っ直ぐにすることが出来ます(柔らかい変形)が、時期が経過するとそれもできなくなります(硬い変形)。
・靴を履いているときの痛み
・指の上にはタコができ、足底の皮膚は硬くなる(胼胝ができる)
・炎症、発赤、灼熱感
・足趾の拘縮:最初は指を押して真っ直ぐにすることが出来るが、時間が経過するとそれもできなくなる
この疾患の治療方法
屈趾症の変形は見た目で判断がつきますが、診断には症状の経過を調べることと足の検査が必要です。
身体検査においては、医師が足を動かしてみて症状を再現したり、足趾の拘縮を調べます。
加えて、レントゲン検査によって変形の度合いを確認したり、変形の変遷を調べます。
柔らかい変形のものは、装具や靴で痛みを対処しつつ、硬くなることを予防するために足ゆびのストレッチが適応となります。
硬い変形のものは痛みをコントロールことが難しく手術になることが多いです。一度医師にご相談ください。